【青梅駅】ぎゃらりーカフェ はこ哉|幻の織物「青梅夜具地」に出会えるノスタルジックな喫茶店

こんにちは!baigo.fun(バイゴーファン)です。
青梅駅から歩いて約6分。ぎゃらりーカフェ はこ哉さんは、かつて青梅の経済を支えた織物「青梅夜具地(おうめやぐじ)」を使った小物が並ぶ、ちょっと特別なカフェです☕
ゆっくりコーヒーを飲みながら、青梅の歴史そのものに触れられる。そんな贅沢な時間を過ごせるお店をご紹介します。
そもそも「夜具地」ってなに?

まず、聞き慣れないこの言葉から。
「夜具地」とは、お布団などに使う生地のことです。昔は青梅夜具地のような生地に綿を詰めて、お布団にしていました。
そして驚くのが、その規模です。最盛期の昭和30年代(1955〜1965年頃)には、国内で生産される夜具地の約60%が青梅夜具地だったと言われています。昭和33年にピークを迎えたとされる、まさに青梅の全盛期を支えた産業でした。
昭和の映画に出てくる、あのオレンジ色の華やかなお布団。もしかしたら、あれも青梅夜具地かもしれません。
残念ながら青梅夜具地の生産は終わってしまいましたが、その生地を集めて新しいハンドメイド作品を生み出している方が、青梅には少なくありません。はこ哉さんも、そのおひとりです。
店内は「夜具地のミュージアム」

お店に入ってまず目を引くのが、壁に飾られた一枚のポスターです。
「夜具地は青梅」——青梅織物工業協同組合の文字とともに、色鮮やかな布団地を抱えた女性が微笑んでいます。当時の広告そのものが、そこにあります。
壁面には額装された夜具地の反物が並び、棚には昔のラベルや見本帳がずらり。アイロンやコーヒーミルといった昭和の道具も置かれていて、カフェというより小さな資料館のような空間です。
夜具地で作られた大きな人形や、招き猫のような置物も飾られていて、眺めているだけで時間が過ぎていきます。
青梅夜具地の小物がずらり
店内には、夜具地を使ったハンドメイド作品が数多く並んでいます。
YAGUJI COLLECTION by Hakoya

はこ哉さんご自身の作品です。レザーのショルダーストラップと組み合わせたバッグは、鮮やかなオレンジや花柄の夜具地が主役になっていて、ヴィンテージなのに古さを感じさせません。ポーチや小物入れも豊富です。
チェックやストライプの柄は、今の目で見るとむしろ新鮮。「レトロ」と「かわいい」が同居しているのが夜具地の面白さだと思います。
ガチャ萬商會さん
夜具地で作られた、小さな人形などが並びます。
ちなみに「ガチャ萬」という言葉には由来があります。統制の時代、織り機がガチャンと一度回れば萬(万)の金が入った——それほど青梅の織物産業が沸いていた時代を表す言葉なのだそうです。お店の名前ひとつにも、青梅の歴史が刻まれています。
古綺麗(KoKirei)さん

こちらは夜具地のハギレを使ったアクセサリーです。ガラスドームに閉じ込められたピアスやイヤリング、バングル、ヘアクリップなど。
添えられた説明書きにこうありました。
かつて青梅で織られていたお布団地 青梅夜具地。 今はもう生産されていない、その大切なハギレでアクセサリーを作っています。 全てがその時しか出会えない一点物。
「その時しか出会えない一点物」——なくなってしまった生地を使っているからこそ、この言葉に重みがあります。
子どもが喜ぶ「おみくじつきガチャポン」


店内の一角に、赤いガチャポンが置かれています。
出てくるのは、夜具地で作られた小さな動物の根付です。しかもおみくじ付き。わが家が引いたのは大吉でした🎊
小さなクマやネコが、それぞれ違う柄の夜具地をまとっています。500円でこの体験ができるのは、子ども連れにはうれしいポイントです。もちろん、大人が引いても楽しいですね👍
メニュー:カップを選べる珈琲が楽しい
はこ哉さんのドリンクメニューをご紹介します。
珈琲
| メニュー | 価格 |
|---|---|
| 味わい珈琲 | 400円 |
| 深煎り珈琲 | 450円 |
| アイスコーヒー | 500円 |
味わい珈琲は、珈琲工房ホリグチさんの豆を注文を受けてから挽く一杯。酸味と苦みがやわらかく薫る、クセの少ない珈琲です。口当たりがよく、透明感のある味わいで、飲みやすいと人気だそう。
深煎り珈琲は、はこ哉さん定番の一杯。同じくホリグチさんの、心地よい苦みのある豆を使用しています。苦みやコクの中に甘みも感じられるので、ダークがお好みの方に。
そしてこの2つには、うれしい仕掛けがあります。オーナーが選んだ様々なカップの中から、自分で好きなものをひとつ選べるのです。器を選ぶところから、もうお店の時間が始まっています。
アイスコーヒーは、冷たさが持続する冷えた陶器の器で提供されます。深煎りの豆をその場で挽き、最後の一滴まで落とすことで、しっかりとした苦みを出しつつ飲みやすく仕上げているそうです。青と赤紫の釉薬がかかった器が印象的でした。

その他のドリンク
| メニュー | 価格 |
|---|---|
| ハニーレモン(ICE or HOT) | 400円 |
| 黒糖しょうが湯 | 400円 |
| ソーダ | 400円 |
| クリームソーダ | 500円 |
| ジンジャーエール | 400円 |
| りんご酢 | 400円 |
ハニーレモンは、ギュッと絞ったフレッシュレモンがポイント。大人にも子どもにも人気の味だそうです。
黒糖しょうが湯は、はこ哉さんの冬の人気No.1ドリンク。金時しょうがに喜界島の黒糖を入れていただきます。ポットとカップが一体になった器で提供されるのも楽しいところ。
ソーダ・クリームソーダは昭和レトロ風。イチゴ・メロン・ブルーハワイから選べて、アイスクリーム(+100円)を乗せればクリームソーダになります。店内の雰囲気とぴったりです。
※アイスクリームは在庫がない場合があるので、お店にお尋ねください。
オーナーさんに、青梅のことを聞いてみて
店内に置かれたメニューのなかに、こんな一文がありました。
青梅生まれ青梅育ちのオーナーがホッとするひと時を提供します。 青梅のこと、何でも聞いてみてください。
はこ哉さんの店内には『青梅郷土誌』など、郷土史の資料もずらり。夜具地のこと、青梅の街のこと。ネットで調べても出てこない話が聞けるかもしれません。

窓の外を行き交う人を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごす。ノスタルジックな喫茶店という言葉がしっくりくるお店です。
店舗情報
イベントにも精力的に参加されています
はこ哉さんは、青梅のイベントにも積極的に出店されています。
毎年6月に開催される青梅オリック祭では、作品に出会えるかもしれません。
まとめ
青梅の経済を支えながら、今はもう作られていない織物「青梅夜具地」。
その生地が、バッグになり、アクセサリーになり、ガチャポンの根付になって、今も誰かの手に渡っていく。はこ哉さんは、そんな過去と現在をつなぐ場所だと感じました。
青梅駅周辺を散策する際は、ぜひ立ち寄ってみてください。コーヒー1杯の時間で、青梅の歴史にぐっと近づけるはずです。
お読みいただきありがとうございました!



