【青梅市・柚木町】山車とお囃子が激突!?春を彩る「愛宕神社祭礼」の歴史と見どころを徹底ガイド

青梅に春の訪れを告げる4月。市内各地では毎週末のようにお祭りが開催され、お囃子の賑やかな音色が響き渡ります。
今回ご紹介するのは、青梅市柚木町(ゆぎまち)で毎年4月に開催される「愛宕(あたご)神社祭礼」です。
緑豊かな神社を出発した山車(だし)が町内を巡行し、熱気あふれるお囃子の「競り合い」が繰り広げられる、地元で愛され続けるお祭りです。
「名前は聞いたことがあるけど、どんなお祭りなの?」「愛宕神社ってどんな神様?」と気になっている方へ向けて、その歴史や見どころを詳しくご紹介します!
愛宕神社祭礼の最大の見どころは?
念願叶って誕生した「山車」の巡行

愛宕神社祭礼の主役は、柚木町内を練り歩く立派な山車(だし)です。
実は戦前まで、このお祭りには山車がなく、あきる野市からお芝居を呼んだり、地元の有志がお囃子や踊り、講談などの芸を奉納したりして楽しんでいました。
その後、町の人々の「自分たちの山車が欲しい」という強い願いが実を結び、戦後の昭和23年(1948年)に念願の山車が完成!以来、特別な事情がない限り、毎年欠かさず山車曳き(だしひき)が奉納され続けています。
活気あふれるお囃子の「競り合い」!

山車が町内を巡行する際、沿道の各所には「居囃子(いばやし)」と呼ばれる固定の舞台が組まれています。
お祭りの最大の見どころは、巡行してきた山車と、この居囃子がすれ違う際に行われる「競り合い」です!
お互いのお囃子連が向かい合い、自分たちの音色や踊りを見せつけるように激しく演奏をぶつけ合う(音楽バトルをする)様子は迫力満点!ひょっとこやおかめ、キツネなどのお面をつけた踊り手たちのパフォーマンスも必見です。
青梅・愛宕神社のディープな歴史
そもそも、舞台となる「愛宕神社」はどのような神社なのでしょうか?
現地の看板や歴史資料(『青梅市史』など)を紐解くと、なんと約1100年以上も前から続く、非常に歴史の深い神社であることが分かります。
- 創建は平安時代!
陽成天皇の時代(877〜884年頃)、近くにある「即清寺(そくせいじ)」が開かれた際、その守護として建てられたと伝えられています。 - 源頼朝や畠山重忠も登場
建久年間(1190年代)には、あの鎌倉幕府を開いた源頼朝の命により、武将・畠山重忠が山頂に社殿を再建したという伝説も残されています。 - 火の神様を祀る
御祭神は「火産霊神(ほむすびのかみ)」という火の神様です。
100段の石段と新緑の絶景

愛宕神社の「奥ノ院」は江戸時代末期に建てられたものですが、現在私たちがよく目にする、100段の石段を登った先にある立派な本殿・拝殿は、昭和11年(1936年)に参拝を容易にするために建てられたものです。
4月のお祭りの時期になると、神社の境内は青々とした美しい新緑と、色鮮やかなツツジの花に包まれます。お祭りの熱気を楽しむだけでなく、春の心地よいお散歩コースとしてもおすすめのスポットです。
開催日程とアクセス
かつて、愛宕神社の例祭は「4月24日」と決まっていましたが、現在では多くの方が参加しやすいよう、毎年4月の「第3日曜日」(およびその前日の土曜日)に開催されています。
- 開催日: 毎年4月 第3日曜日
- 場所: 愛宕神社(東京都青梅市柚木町1丁目)および周辺町内
- アクセス: JR青梅線「二俣尾駅」または「軍井駅」から徒歩圏内、吉野街道沿い
青梅の春の息吹と、町の人々の情熱がたっぷり詰まった「愛宕神社祭礼」。
ぜひ今度の春は、大迫力の山車とお囃子の「競り合い」を体感しに、柚木町へお出かけしてみてはいかがでしょうか?


