
武蔵御嶽神社は、「おいぬ様(ニホンオオカミ)」を祀る神社として、古くから愛犬家たちの信仰を集めています。
そんな「ワンちゃんの聖地」ならではの授与品といえば、「愛犬みくじ」。
ワンちゃんの運勢を占えるだけでなく、犬用のお守りまで入っている人気のおみくじです。
先日、ドッグライフカウンセラーの資格も持つ先輩と一緒に参拝した際、このおみくじを引いてみました。
そこで出た言葉は……「老犬虚(きょ)に吠えず」。
一見難しそうなこの言葉には、実はワンちゃんとの向き合い方に関する非常に深い意味が隠されていました。
今回は先輩に、この言葉の真意と、飼い主さんが悩みがちな「無駄吠え」について解説していただきました。
「愛犬みくじ」を引いてみた

かわいらしい犬の張り子に入ったおみくじ
武蔵御嶽神社の「愛犬みくじ」は、かわいらしいワンちゃんの形をした張り子の中におみくじが入っています。
ドキドキしながら開けてみると……運勢は「半吉」!
(良いのか悪いのか、ちょっと判断しづらいですね…笑)
そして、そこにはこんな言葉が書かれていました。
「老犬虚に吠えず」
犬も何かの理由があって吠えています、老いた犬ならばなお。
優しく耳をお貸しください。
この言葉について、ドッグライフカウンセラーの先輩に聞いてみました。
犬も理由があって吠えている
―おみくじの解説には「犬も何かの理由があって吠えています」と書かれていますね。これってどういうことでしょうか?
先輩:
そうですね。このおみくじに書かれていることは、まさにその通りなんです。
しつけの悩みでよく聞くのが「無駄吠え」ですが、実は犬にとって「無駄」なことなんて一つもないんですよ。
―えっ、無駄吠えなんてないんですか?
先輩:
はい。人間からすると「特に何もないのに吠えている=無駄吠え」に見えるかもしれません。
しかし、ワンちゃんは音やにおいに非常に敏感な生き物です。人間が気づかないレベルの物音や気配を感じ取って、反応していることがほとんどなんです。
つまり、ワンちゃんは「何か異変があるよ!」と一生懸命飼い主さんに知らせようとして吠えているわけです。
それを頭ごなしに「うるさい!無駄吠えしないの!」と怒ってしまうのは、ワンちゃんにとっては少し理不尽なことかもしれませんね。

行動にもそれぞれ意味がある
―なるほど…。けなげに教えてくれていたんですね。おみくじの言葉にある「老いた犬はなお」という部分は、やはり高齢のワンちゃんは吠えにくいということでしょうか?
先輩:
そうですね。そもそも、ワンちゃんは基本的に心優しい生き物です。
もちろん、闘犬種や特殊な訓練を受けた犬は別ですが、家庭でペットとして愛されて育ったワンちゃんが、理由もなく人に危害を加えたり、威嚇したりすることはほとんどありません。
―たしかに、飼い主さんを助けたり、人間の子供を守ろうとしたりする心温まるエピソードのほうが多い気がします。
先輩:
ええ。そんな優しいワンちゃんが、歳をとってさらに性格が丸くなっているはずなのに、急に吠え始めたとしたら……。
そこには間違いなく、「よほどの理由」があるはずです。
「老犬虚に吠えず」という言葉は、「愛犬の行動には必ず意味がある。だからこそ、叱る前によく観察して、その理由を理解してあげなさい」という、おいぬ様からのメッセージなのかもしれませんね。
―深いですね……!ただのおみくじだと思っていましたが、愛犬との接し方を改めて考えさせられました。

愛犬と「武蔵御嶽神社」へ行ってみよう

今回ご紹介したおみくじは、青梅市の武蔵御嶽神社で引くことができます。
武蔵御嶽神社は「おいぬ様」を祀っていることから、ワンちゃん連れを大歓迎してくれる神社です。
ペット可のお店が多いだけでなく、一緒にケーブルカーに乗れたり、愛犬のためのご祈祷を受けることもできます。
今度の休日は、愛犬と一緒に「おみくじ」を引きに、御岳山へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
そこには、飼い主さんとワンちゃんの絆を深めるヒントが待っているかもしれません。

今回は、ドッグライフカウンセラーの先輩にお話をうかがいました。
先輩は、愛犬アスティちゃんとの日々の暮らしで得た「気づき」をブログで発信されています。 今回の記事のようなハッとする視点がちりばめられたブログです。ぜひお立ち寄りください。
