
自然豊かな青梅は、ワンちゃんとのドライブやお出かけにぴったりの街!
「店内同伴OKのカフェ」から「絶景のお散歩コース」まで、青梅市内の愛犬家向けスポットをぎゅっとまとめました。
週末の予定決めに、ぜひご活用ください。
\ ワンちゃんとの青梅観光に必携! /


自然豊かな青梅は、ワンちゃんとのドライブやお出かけにぴったりの街!
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村上春樹さんの大ベストセラー長編小説『1Q84』。二つの月が浮かぶ世界を舞台にしたこの壮大な物語の中に、東京都青梅市の「二俣尾(ふたまたお)」が登場することをご存知でしょうか?
物語の重要な鍵を握るミステリアスな少女「ふかえり(深田絵理子)」の保護者であり、かつて大学で文化人類学を教えていた戎野隆之(えびすの たかゆき)が、この二俣尾の山奥に住んでいます。
「でも、二俣尾って実際のところどんな場所なの?」
今回は、そんな疑問にお答えすべく、『1Q84』の聖地巡礼を考えている皆様に向けて、現実の二俣尾の魅力と物語とのリンクをご紹介していきます。

物語の序盤、主人公の川奈天吾は、予備校で数学を教えるかたわら小説家を目指している青年です。体格が良く、誠実で真面目な性格の彼は、編集者の小松から、ふかえりが書いた『空気さなぎ』という規格外の応募作を「リライト(改作)」して新人賞を獲らせるという、危険な計画を持ちかけられます。
天吾自身、『空気さなぎ』の圧倒的な物語に魅了され「自分の手で完全な作品にしたい」という誘惑に駆られる一方、作家としての倫理観の間で激しく揺れ動きます。そんな中、当の本人であるふかえりから「あわせたい人がいる」と言われ、新宿から電車を乗り継いで連れてこられたのが、この二俣尾駅でした。
『1Q84』では、二俣尾駅の様子がこのように描写されています。
二人が降りたのは「二俣尾(ふたまたお)」という駅だった。駅の名前には聞き覚えがなかった。ずいぶん奇妙な名前だ。小さな古い木造の駅で、二人のほかに五人ほどの客がそこで降りた。乗り込む人はいなかった。人々は空気のきれいな山道を歩くために二俣尾までやってくる。『ラ・マンチャの男』の公演や、ワイルドさが評判のディスコテックや、アストン・マーチンのショールームや、オマール海老のグラタンで有名なフレンチ・レストランを目当てに二俣尾に来る人はまずいない。そこで降りる人々の格好を見ればその程度の見当はつく。
駅前には店と呼べるほどのものはなく、人気(ひとけ)もなかったが、それでもタクシーが一台だけ停まっていた。

実際に二俣尾駅に降り立ってまず驚くのは、目の前に迫る「山の近さ」です。
本の中でユーモラスに描写されているように、現代においても『ラ・マンチャの男』の公演や、アストン・マーチンのショールームを目当てに来る人は(おそらく)いません。
ただ、最近は青梅の自然に惹かれて移住し、素敵なお店を開く方も増えてきたので、「オマール海老のグラタンで有名なフレンチ・レストラン」は、もしかしたら今後できるかもしれませんが(笑)。
現在、駅舎は木造から建て替えられていますが、静かな無人駅であることは変わりません。
ここで降りる人のほとんどは、地元の住人か、山歩きを楽しむハイカー、あるいは近くの寺社仏閣を訪れる人々です。駅に降り立った瞬間、東京でありながら、どこか「こちら側の世界」から切り離されたような独特の静寂を感じることができるはずです。
天吾とふかえりは、二俣尾駅で奇跡的に待機していた1台のタクシーに乗り込み、戎野の家へ向かいます。物語の中では、その凄まじい道中がこう描写されています。
タクシーに乗っていたのはそれほど長い時間ではなかったが、道筋はひどく複雑だった。険しい丘を登り、険しい坂を下り、すれ違うのに苦労する農道のような狭い道路を通った。カーブや曲がり角がやたら多かった。しかしそういうところでも運転手はあまりスピードを落とさなかったので、天吾ははらはらしながら、ドアのグリップにずっとしがみついていなくてはならなかった。それからスキー場並みに急勾配の斜面を登り、小さな山の頂上らしきところでタクシーはようやく停まった。タクシーというよりは遊園地の乗り物に乗っているみたいだった。
青梅市民としては「戎野の家は一体どこにある設定なんだろう?」と気になるところです。
もし御岳山方面に家があるなら、二俣尾の先にある軍畑駅や御岳駅で降りる方が自然です。わざわざ二俣尾駅で降りて、あんなにアクロバティックなタクシー移動をしたということは、二俣尾駅周辺の急峻な山のどこかということになります。

『1Q84』のBOOK3では「二俣尾の山のてっぺんの家」という表現も出てきます。現実の地形で考えると、二俣尾駅から北側にそびえる、中世の山城であった「辛垣城(からかいじょう)」の跡地周辺の山頂付近なのかもしれません。
現実には人が住めるような場所ではありませんが、外界との接触を絶ち、山梨の教団から身を隠すミステリアスな戎野とふかえりが身を寄せる場所としては、これ以上ない舞台設定と言えます。

村上春樹さんが戎野の隠れ家を青梅市の「二俣尾」に設定したのには、地理的な意味合いも隠されているように思えます。
『1Q84』の劇中、宗教団体「さきがけ」の本拠地は山梨県の山奥にあります。ふかえりはその「さきがけ」から逃れ、一人で二俣尾の戎野のもとへやってきました。
青梅市は東京都でありながら、山梨県(甲州)へと続く青梅街道の要衝です。青梅の文化は非常に特殊で、江戸から伝わったお囃子などの「江戸文化」と、獅子舞などの「山梨文化」が合流し、混ざり合っている地域でもあります。
決して山梨の山奥と二俣尾が隣接しているわけではありませんが、ふかえりが一人で教団を抜け出し、避難してきた場所としては、非常に現実的で絶妙な設定です。

二俣尾駅に降り立ったら、『1Q84』の空気を味わうだけでなく、ぜひ周辺のスポットも散策してみてください。

二俣尾駅から歩いてすぐの場所にある、立派な山門構えの曹洞宗の寺院です。四季折々の花が咲き誇る美しいお寺で、青梅の歴史を感じられるフォトスポットとしても人気があります。

タイミングが合えば、二俣尾駅の近くで地元の工務店・酒井組さんが定期的に開催している「駐車場マルシェ」に出会えるかもしれません。
地域のお祭りのような明るい雰囲気で、青梅のおいしいグルメやクラフト作品が集まる温かいイベントです。

二俣尾駅から多摩川を渡り、吉野街道へ出ると『宮本武蔵』や『新・平家物語』で知られる国民的作家・吉川英治の記念館があります。天吾のように小説家を志す人や、文学好きの方にはたまらないスポットです。
近くには愛宕神社、即清寺という、これも自然のきれいな寺社仏閣があるので、そちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか?
『1Q84』の世界において、二俣尾は単なる田舎町ではなく、天吾が「1Q84年」という狂った世界、そしてふかえりというミステリアスな存在へと深く足を踏み入れていくための「関所」のような役割を果たしています。
都会の喧騒から離れ、多摩川のせせらぎと深い山々に包まれた二俣尾を歩けば、あなたも天吾と同じように、空に大小二つの月を探したくなるかもしれません。
村上春樹作品が好きな方は、ぜひ小説を片手に、二俣尾駅へ降り立ってみてはいかがでしょうか?

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baigo.funを運営しているWebサイト制作事務所SSAITS -サイツ- です。
2023年に練馬区から青梅市に移住してきました。
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