【青梅大祭の見どころ】行列の華「拍子木」「手古舞」と熱狂の「喧嘩囃子」!

毎年5月2日、3日に開催される「青梅大祭」。
豪華な山車や立派な人形はもちろん魅力的ですが、お祭りの本当の醍醐味は、それを動かす「人々の熱気」にあります!
今回は、お祭り当日の路上で繰り広げられる「行列の動き」や、思わず息を呑む「お囃子の競演」など、見物客として絶対に知っておきたい実践的な楽しみ方をご紹介します。
祭りの花形!行列を先導する「拍子木(ひょうしぎ)」
青梅大祭の山車行列が近づいてくると、一番先頭に、ひときわ目を引く人物がいることに気づくはずです。これが「拍子木」と呼ばれる役目です。
拍子木は、派手やかな長半纏(ながばんてん)を左肩脱ぎという粋なスタイルで着こなし、通常よりも二回りほど大きな拍子木を打ち鳴らして、巨大な山車の運行の合図を出します。
山車が屋台型に改造された大正期以降、この役割はさらに派手やかになり、青梅独自のスタイルとして確立しました。
町内にとっての花形であり、一生に一度の栄誉ある役目とされています。
お祭りに華を添える「手古舞(てこまい)」
拍子木に続いて登場するのが、金棒を引いて歩く「手古舞」です。
きらびやかな衣装をまとい、小学校高学年くらいの女児(または男児)が6名前後で務めます。シャリン、シャリンと鳴る金棒の音色は、お祭りの空気を一層華やかにしてくれます。
実はこの手古舞、元々は江戸時代の芸者衆が男装をして祭りに参加した姿がルーツになっているのだそうです。
縁の下の力持ち!山車を操る「歯元(はもと)」
巨大な山車が狭い交差点を曲がったり、電線を避けたりするのを見るのもお祭りの醍醐味。その時、車輪のそばで山車の動きをコントロールしているのが「歯元(または輪元)」と呼ばれる人々です。
彼らは山車曳行のための高度な技術を受け継いでおり、障害物が多い現代の路上でも安全に山車を進める、欠かせない裏方のプロフェッショナルです。
テンポMAX!すれ違いの「喧嘩囃子(けんかばやし)」
そして、青梅大祭のボルテージが最高潮に達するのが、山車と山車が路上で出会った瞬間です!
他町の山車と最初に出会うと、まずは役員同士が挨拶を交わし、「青梅締め」という手締めを行います。これは「三・三・一」の七つの手拍子を、ゆっくりと打つのが青梅ならではの特徴です。
挨拶が終わった直後、お互いの山車を向かい合わせて始まるのが、激しいお囃子の競演です。青梅のお囃子は「喧嘩囃子」とも呼ばれており、山車が向かい合うと曲のテンポが速くなり、一層激しく盛り上がります。
それぞれの山車の舞台で、ひょっとこやおかめが狂喜乱舞し、お囃子の音がぶつかり合う様は、まさに大迫力!観客も一緒になって熱狂の渦に巻き込まれます。
まとめ:当日は「人」の動きに注目しよう!
青梅大祭は、歴史ある山車という「舞台」の上で、町の人々が一体となって作り上げる最高のエンターテインメントです。
長半纏を翻す「拍子木」のカッコよさ、「手古舞」の愛らしさ、そして「喧嘩囃子」の熱気を知っていれば、お祭りの臨場感が何倍にもアップすること間違いなしです。
ぜひ当日は、熱気あふれる行列のすぐそばで、青梅の心意気を体感してください!
参考文献
- 久保田幸司『青梅市の山車 : 東京都青梅市域にみる三〇余の山車と山車人形』、エスアイティー東京、2019年

