

吉野梅郷に、あの美しい春が帰ってきて10年。
長く辛い冬を乗り越え、地域の人々の手によって蘇った梅の里が、今年も私たちを待っています。

プラムポックスの悲劇
2009年、青梅市で国内初となる植物ウイルス(PPV)の感染が確認されました。2010年には、緊急防除として、青梅市内全域で4万本の梅の木が伐採されました。
そして2014年、梅の公園の千本以上の梅樹が、山肌から姿を消しました。 梅の香りのしない春、花のない枝。それは、地域にとってあまりにも辛く、長い冬の始まりでした。
青梅の梅が戻るまで
伐採が決まり、「見納め」として多くの人が訪れました。伐採前の梅の公園には約1,700本の梅の木が花をつけていました。
満開の景色を目に焼き付けながら、涙を流す人の姿もありました。


美しい梅林はまたたく間に更地へと変わりました。ウイルスの根絶のためとはいえ、あまりに衝撃的な光景でした。


国の許可が下り、ようやく再植樹がスタート。まだ細く小さな苗木でしたが、そこには確かに「再生」への希望が宿っていました。


若木ばかりで梅の花はわずかでしたが、3年ぶりに「梅まつり」が復活。町に賑わいと笑顔が戻ってきた、記念すべき年です。


再植樹から10年。あの時の梅の木たちは、多くの花を咲かせるようになりました。
2026年の時点で梅の公園には約1,200本の梅樹が花を咲かせています。伐採前の姿を取り戻すには、もうしばらく時間がかかりますが、年々成長する若い梅の木たちを、これからも見守ってください。


商店会が見つめてきた10年
「もう一度、この景色が見たい」 その一心で復興を支えてきた地元の商店会の方々から、貴重な写真を多数ご提供いただきました。変わりゆく景色と、変わらない人々の想いをご覧ください。
2014年 伐採前の梅の公園および吉野梅郷の様子(写真提供:伊藤薗)








バトンをつないだ花たち(写真提供:伊藤薗)
梅の木が戻るまで、梅の公園にはさまざまな花が植えられました。








地域活性化団体「涓滴衆」の活躍

梅の木がなくなった梅の公園をなんとかもりあげようと、地域活性化団体「涓滴衆(けんてきしゅう)」が伐採後の山肌にモザイクアートを飾りました。
涓滴衆は大学生を中心とした地元の若者たちの団体です。市の助成も得ながら、地元の幼稚園児・保育園児に折り紙を折ってもらい、それをモザイクアートにして、梅の公園の再生を願いました。
2024年の梅の公園(写真提供:伊藤薗)
2024年にもなると、多くの花が咲くようになりました。

2025年の梅の公園








奇跡の絶景を、その目で。
長い時間をかけて取り戻した、青梅の春。 写真だけでは伝えきれない「梅の香り」や「会場の熱気」を、ぜひ現地で感じてください。
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Special Thanks
伊藤薗
![[画像:伊藤薗さんの店先]](https://baigo.fun/wp-content/uploads/2025/02/itoen-2.png)
今回の特集にあたり、2014年当時の貴重な写真を多数ご提供いただきました。
JR日向和田駅から徒歩7分。手入れされた美しい「オープンガーデン」が目印のお土産屋さんです。
昔懐かしい自家製のしょっぱい梅干しをはじめ、多くのお土産が並んでいます。梅の公園への散策の行き帰りに、ぜひお立ち寄りください。
| 営業時間 | 9時30分~16時30分 定休日:月曜日・火曜日(祝日の場合は営業) |
| 住所 | 〒198-0063 東京都青梅市梅郷5丁目956−2 |
| アクセス | JR日向和田駅から徒歩約7分 |
| Webサイト | http://www.omeitouen.com/ |

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2023年に練馬区から青梅市に移住してきました。
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