【青梅の昔話】「こんにゃく岩」の伝説|夜中に柔らかくなる?ハイキングで訪れたい不思議スポット

青梅や吉野梅郷の周辺には、豊かな自然とともに、古くから語り継がれてきた「昔話」や「伝説」がひっそりと残っています。
今回は、青梅市駒木町にあるちょっと不思議でクスッと笑える伝説のスポット、「こんにゃく岩」をご紹介します。現在でもGoogleマップに掲載されている、知る人ぞ知る名所なんですよ🌿
丑三つ時にだけ柔らかくなる?「こんにゃく岩」とは
駒木町二丁目の沢沿いから、二ツ塚峠へと続く山道を500メートルほど登った左側に、高さ5〜6メートル、幅15メートルほどの巨大な岩が現れます。
その名の通り、どことなく「巨大なこんにゃく」に似た形をしているこの岩。
江戸時代に編纂された『新編武蔵風土記稿』という地誌には、なんとも奇妙な言い伝えが残されています。
それは、「夜中の丑三つ時(特に2月8日)になると、こんにゃくのようにぶよぶよと柔らかくなる」というもの。
その柔らかさは、なんと「ワラ(藁)を突き刺すと、すっと通すことができるほど」だと言い伝えられているのです。
かつて人々は、日の出町へと抜けるこの峠道を、岩の名前にちなんで「こんにゃく峠」と呼んで親しんでいたそうです。
ちょっと妄想。なぜこんなナンセンスな伝説が?
それにしても、カチカチの巨大な岩が夜中にこんにゃくになるなんて、あまりにもナンセンスなお話ですよね(笑)。お化けが出るような丑三つ時に、なぜわざわざ岩にワラを突き刺そうとしたのか……ツッコミどころが満載です。
それにもかかわらず、今日までこの伝説が大切に残されていることが、一番のミステリーかもしれません。当時の人々の様子を、少し妄想・考察してみました。
考察1:江戸時代の「こんにゃく村おこし」説?
現在でも、青梅・御岳山の宿坊などでは手作りこんにゃくが名物として振る舞われたり、製造体験ができたりします。もしかすると江戸時代当時、このあたりでこんにゃく作りが盛んで、「うちの村にはこんにゃくみたいな凄い岩があるんだぞ!」と、面白おかしい伝説を作ってPRする「販売促進キャンペーン」だったのかもしれません。
考察2:旅人たちの「道中の話のネタ」説
こんにゃく岩がある峠は、当時から日の出町へと通じる険しい山道でした。
山を越える旅人や地域の人々が、辛い山歩きの退屈しのぎやユーモアとして、「あの四角くてでかい岩、夜中にはこんにゃくみたいに柔らかくなるらしいぜ」と面白おかしく噂し合ったのが始まりなのかもしれません。昔の人のユーモアセンス、素敵ですね。
考察3:誰かをおびき寄せる「罠」説……?
「丑三つ時に岩が柔らかくなるらしい……」なんて聞いたら、怖いもの見たさで気になってしまう人もいたはず。ふらふらと真夜中に現れた人物を……なんて、誰かをおびき寄せるネタとしてついた嘘が、そのまま面白がられて広まったのかもしれません。ちょっとミステリアスですね。
週末は、想像力を膨らませるハイキングへ
ちょっと考えただけでも、色々な妄想が膨らむ「こんにゃく岩」。
便利になった現代だからこそ、こうした「余白」のある昔話は、私たちの心をふっと軽くしてくれます。
今度の週末は、デトックスも兼ねて、この伝説の岩を探すハイキングに出かけてみませんか?
木漏れ日の中を歩きながら、「昔の人もここを歩いて、あの岩を見て笑い合ったのかな」と想像するだけで、いつもと違う特別な休日になるはずです🌿

